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紅しだれ桜のこと
平安神宮の4月を華麗に彩るのは有名な「八重紅枝垂桜」です。
開花時期は、桜前線に遅れること1週間程度で4月上旬となることが多く、 4月15日の例祭にはまるで奉祝するかのように見ごろを迎えます。
八重咲きなので開花から2週間も見ごろが続きます。咲き始め、満開、散り際と、それぞれに風情がありますが、5分から7分咲きのころに紅の色が最も濃くなります。枝垂れ桜のうえに、色は紅色、花は八重ですから、その艶やかさは群を抜いています。
文豪、谷崎潤一郎も『細雪』のなかで、
「忽ち夕空にひろがっている紅の雲」を「一年待ち続けた」
という情緒豊かな表現で著していますが、入口から南神苑へ一歩足を踏み入れると、さながら天蓋のように空を覆い尽くす、圧倒的な光景が繰り広げられます。
自然に咲く花びらは、虫や鳥たちに花粉を運んでもらって子孫を増やそうと上を向きますが、枝垂れ桜は下を向いて咲きます。人の手で交配され、心を込めて育てられた桜ですから、人に観てもらうために咲いてくれるかのようです。
もとは京都の近衛家の邸内にあったものを、津軽藩主が地元へ持ち帰り育てたとされており、平安神宮創建にあたり、仙台市長の遠藤氏から苗木が寄贈されたことから「遠藤の桜」とも「里帰りの桜」ともいいます。
百年の間、守り伝えられて来た平安神宮の紅しだれは、いつまでも訪れる人の心を捕らえ続けることでしょう。
平安神宮 神苑"桜"情報
総 本 数- 約300本
紅しだれ桜 約150本
種 類- 八重紅枝垂桜・染井吉野・彼岸桜・山桜・里桜・寒緋桜・鬱金桜など約20種類
見 頃- 3月下旬〜4月下旬
紅しだれは4月中旬
お問合せ- 平安神宮社務所
075-761-0221
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